下記(10/1)のライブでは、小学生にもなっていないくらいの男の子2人が、SAXやドラムでスタンダードジャズを演奏するというプログラムがあった。
会場は盛り上がるんだけれど、こういうのはあまり好きではない。僕の思うアートじゃないから。


会場の聴衆が感動しているのは、彼らの音楽についてではない。猿回しやサーカスの象と同じ。猿なのに人間のような仕草をしている、象なのに玉乗りしてる、幼児なのに音楽してる、というレベルで歓声を上げているんだ。


日本語で言う広い意味での「芸術」には、およそ2方向あるように僕は思う。
一つは、【個性を如何に表現するか】、というところと、もう一つは、【人を魅了する芸当(特に技術的なもの)】だということ。前者の性質が濃いのはジャズなんかで、後者の性質が濃いのはサーカスや中国雑技団みたいなもの。

芸術とはこうあるべきだ!なんて主張するのは言葉遊びだけど、なんせ、実態としてこの2種類があるのは確かだろう。
僕としては、できれば、アートは前者であって欲しいと思う。特に、僕なんかは、言葉で表現とか苦手だし、人見知りだし、そういう者にとっての、画期的なコミュニケーション手段であってほしい。
そのためには、なるべく、前者(個性を表現するものとしての芸術)が認知されるべきであり、後者(技術的なものとしての芸術)にしゃしゃり出られると、前者としての価値が認められにくいので困ったもんなのだ。

そういう点で、猿回しのような幼児の演奏は、あまり芸術として聴衆に認知してもらいたくないと思うわけだ。もちろん演奏している彼らにとっては、非常に有意義な特訓になるし、悪いことじゃないんだけど。

ってか、それ以前に、聴衆が、芸術には2方向あるとの認識をしてもらえれば、それはそれで構わない。(のでここに書くんだ!!)


ブラストなんかは、なかなか楽しいSHOWだけれども、芸術の性質が後者なんだと誤解されそうな点で、あれが流行ってしまったことを僕はすごく脅威と思った。

(つづく、かな。時間が足りない。昼休みが終わる…)
(文章の汚さはお許しを、メモ書きみたいなもんなので)