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「シュレッダー事故報道に見るマスコミの危うさ」
http://d.hatena.ne.jp/lecordonbleu/20060829


およそ同意。
チェーンソーなんてもっと売れなくなる。


そしてその記事にトラックバックしているブログ
どちらさんか存じ上げないが。
「シュレッダー概観3」
http://d.hatena.ne.jp/buyobuyo/20060830


僕は、安易に企業が無過失責任を負うべきではないと思ってる。なんでもかんでも強いものが責任負いなさいってのは、あまりにも乱暴な理屈だ。
もちろん、実際、瑕疵のあった商品が流通したにも関わらず、売り手が支払能力の弱い人だったりしたら、被害者が可哀想だし、無過失責任を負わせるというPL法などの趣旨も一理あるけれど、使用者全員が赤子であるようなことを想像しなければいけないほど、その範囲を広げるべきではない。
そうでないと、民の自由な取引に、ムダに萎縮効果をもたらしてしまうように思う。



全然関係ないけど、
シュレッダーから出てくる紙くずが、ジグソーパズルのかけらみたいな形だったらオモロイのに、と想像した。


                                                      • -

追記

これも合わせてみると面白い。
http://d.hatena.ne.jp/buyobuyo/20060831
ブログというのは、なかなかよいな。
中高生くらいのときから、こういうのできたらよかったのにな。


ところで、こういう話のとき、メーカーばかりが目立って、販売店の責任はなかなか追及されない。
民事上、真っ先に責任が問題となるのは販売店のはずなのに。


テスト。もし、この事例が、海外の無名なメーカーのシュレッダーで、それを日本の大手商社が輸入して一般消費者向け販売ルートに乗せた、というケースだったとしたら反応は違っていただろうか?
または、メーカーってのが日本の零細企業で、それをそこそこ大きい量販店が買い付けて売ってたっててのだったら、とか?
こういったケースを考えても、論理が変わらなかったらよいけど、ここで、なんとなく規模の大きい当事者(大手の商社)とかに目が行ってしまう人は危険。


それから、メーカーと一般消費者が直接取引することはないのに、メーカーに責任を負わせんとする「無過失責任」の制度(例えばPL法)は、本来一般消費者に販売した者を追及すべきであるが、それだと瑕疵を担保できるだけの能力がない販売店が介在していた場合に一般消費者が泣き寝入りしてしまうことや、また一般消費者の立場の弱さも踏まえて、敢えて例外的に(支払能力がまだ大きいであろう)メーカーに責任を負わせることにした例外規定である。ここんとこは(知らない人に)踏まえておいて欲しいところ。つまり、言い換えれば、支払支援と言う特別な理由を除けば、本来的には危険な債務者(売買債務の債務者という意。ここでは販売店)を選んだ責任を債権者(ここでは消費者)が負っていると解されるってことで。
んで、id:lecordonbeuは、それにもかかわらず、マスコミの報道により、メーカーがなんでもかんでもとりあえず責任負うみたいな風潮があり、自己の責任を自覚できない世の中にむかっていることを危惧している、とそんなわけなのかな。
読みにくい文章になっちゃった、ゴメンナサイ。